初心者向き!注文住宅の土地選びの知識
注文住宅を購入するのであれば、土地探しから行う必要があるというケースが多いはずです。土地選びに失敗してしまうと、快適に過ごすことのできる家造りができないので、基礎的な知識を持っておくことが大切だといえます。いくつかのポイントを押さえておくと、土地選びに失敗するリスクを下げることができ、満足できる家造りが行えるでしょう。
快適に生活できる立地条件の考え方
快適に生活できるマイホームをつくるためには、土地探しの際に立地条件をきちんと考えておく必要があります。子どもがいる場合は、保育園や幼稚園、小学校や中学校が近いほうが通学に便利です。公共交通機関で通勤や通学をしている、もしくは今後そういった予定がある場合は、駅やバス停からの距離も重要だといえます。
毎日通う職場や学校から距離が遠すぎたり、交通の便が悪かったりすると、日々の生活で強いストレスを感じることになるので注意が必要です。スーパーやコンビニ、ドラッグストアが近いほうが便利ですし、病院や郵便局、図書館などにアクセスがよいほうが快適に生活できるでしょう。それぞれのライフスタイルや将来設計を考えたときに、家族みんなが生活しやすいと感じる場所を選ぶことが大切だといえます。
店や施設ではありませんが、他の住宅との距離感もチェックしておくべきです。隣家と距離が近すぎる場合は、話し声が聞こえたりカーテンを開けているときに部屋の中が見えたりするので、こういった点も考慮しておくと住み始めてから後悔することがなくなります。長く住み続けるわけですから、家族全員の快適さを重視して立地条件を考えることが大切です。
老後も住み続ける場合は車の運転が難しくなることもあるので、現在は自家用車があるからと駅や店から距離がある場所を選ぶのではなく、先のことまで考えて立地を選ぶとよいでしょう。
災害に強いかどうかをチェック
札幌で注文住宅を建てるのであれば、災害に強い土地であるかどうかもしっかり確認しておくべきです。立地や形、サイズなどが優れている土地であったとしても、地盤が悪ければそのまま家を建てることが難しいといえます。安全な家を建てるために地盤改良が必要になるケースもあり、これが必要になると多額の費用がかかることを知っておきましょう。
地盤調査は土地を購入しないと行うことができませんが、別の方法で災害に強い地盤であるかどうかチェックできます。たとえば、ハザードマップを参考にしたときに地震で液状化が起こる可能性がある場所は選ぶべきではありません。過去に土砂崩れや地盤沈下が起こっている場所も避けたほうがよいでしょう。古い地図を見たときに池や沼だった場合や、山を切り開いた造成地だった場合も地盤が脆い可能性が高いといえます。
土地そのものの強度だけではなく、水害を受けにくいかどうかも重要です。標高が低い場所に家を建ててしまうと、豪雨や津波の被害を受けやすくなってしまいます。札幌でもこういった災害が発生する可能性があるため、標高が低く浸水する可能性がある場所は避けるようにしてください。
このように地盤や標高などについてもあらかじめ確認してから土地を選ぶようにすると、災害からマイホームや家族を守ることができる土地選びができるでしょう。
制限があるかどうか確認しておくことが大切
土地探しを行う際には、建築制限があるかどうか確かめておく必要もあります。知らない人が多いようですが、市街化区域内では用途地域が定められていて、地域ごとに建築物の制限がかかっている場合があることを知っておきましょう。住宅用の土地であったとしても、高さ制限があったり建ぺい率や容積率の制限があったりするので、建てたい注文住宅に適合しているかどうか確認しておくことが大切です。
土地選びにはそのプロと一緒に見学や選定を行うはずなので、住宅用であることや建てたい住宅の大きさなどを伝えておくとマッチする土地を紹介してもらうことができます。万が一、制限があって希望するマイホームにならなかったなどのトラブルを防ぐためにも、自分たちで理想的な住まいが建てられる土地であるかどうか、制限や条件を確認しておくことが大切です。
私道負担分があるケースも想定しておく必要があり、4m未満の道路の幅員は、道路の中心線より2m下がった位置からでなければ家を建てられない場合があることを知っておかなければなりません。建てたい住宅のサイズに対してぎりぎりのサイズの土地を選ぶと、こういった制限がある場合に建物を小さくしなければならないという問題が生じることもあります。
最初に住宅を建てるときに制限がかかるかどうかチェックしておくと、家造りに失敗してしまうリスクをなくすことができるでしょう。
札幌で注文住宅を建築する人の多くは土地選びから行いますが、その前には基礎的な知識を学んでおくことが大切です。立地条件や安全な土地の選び方、住宅の建築に対する制限などを知っておくと、満足度の高い土地選びを行うことができます。
