冬も暖かく過ごせる家を作りたい方は必見!近年の札幌住宅の特徴
札幌といえば寒いというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実際に札幌は気温が0度を下回り、積雪量も多い地域です。しかし、近年では寒さの厳しい札幌でも快適に暮らせる住宅が増えており、札幌だからといって冬の寒さに悩まされるわけではありません。そこで本記事では、札幌住宅の特徴について解説します。
近年の札幌の家は暖かく過ごせる
札幌といれば寒いというのは、多くの人がイメージを持っているでしょう。しかし、近年では住宅性能が向上し、厳しい寒さの札幌でも快適に暮らせる住宅が増えつつあります。また、寒さ対策に特化した住宅を追求していることから、むしろ本州の住宅よりも暖かい住まいが増えているのです。
過去のウェザーニューズの調査では「朝起きた時の気温が日本で一番暖かい」という調査脚気も出ており、真冬でも家の中では半袖で過ごしている人も少なくないのです。
しかし、住宅性能がここまで高くないときは、お風呂につららができたり、水が凍ったりすることも少なくありませんでした。数十年で住宅性能がかなりアップしたのには、いくつか理由があります。
まず、窓はペアガラスではなく、トリプルガラスを採用しているところが大半であることでしょう。住宅の断熱性能を大きく左右するポイントに、窓が挙げられます。ペアガラスは独立した2枚のガラスをアルミサッシで設置するのが一般的でした。しかし、アルミサッシは熱伝導率が高く、外気温が室内に伝わりやすくなってしまいます。そこで、最近では2枚よりもさらに断熱性が高くなる3枚のガラスに、熱伝導率の低い樹脂サッシを採用することで、断熱性能を格段にアップさせているのです。
また、北海道の住宅では、玄関をサンルームのようにガラスで囲った「風除室」というものを採用するケースも多くなっています。風除室があることで、玄関を開け閉めするときに冷気や雪が入り込むのを防止したり、玄関の床が凍って滑りやすくなるのを防止したりする効果があります。ただ、最近では玄関ドアそのものの性能が高まっていることもあり、採用しない家庭も増えています。
札幌でよく使われている暖房設備
暖房設備といえば、エアコンや石油ストーブを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、札幌は暖房設備の種類も非常に豊富となっています。とくに最近主流となっているのは、セントラルヒーティングという暖房設備です。
セントラルヒーティングとは、窓枠の下にパネルヒーターを設置し、家全体を24時間温める仕組みです。セントラルヒーティングはさまざまなメリットはあり、ボイラー一つで家全体を均一に温められること、放射熱で温めるため、ホコリやダニなどが空気中に舞わないことなどが魅力です。
また、小さなスペースをピンポイントで温めるのに適したファンヒーターも採用している家庭が多い暖房設備です。
さらに、FF式ファンヒーターは、室内の空気をキレイに保てるという特徴があり、定期的な換気が不要なので冷気が室内に入らないというメリットがあります。そのほか、床暖房や寒冷地用のエアコンなども札幌で採用されている暖房設備です。目的や用途に合わせ、最適な暖房器具を使い分けているといえるでしょう。
暖かく過ごせる家を作るときのポイント
どんなに高性能な暖房設備を採用したとしても、家そのものの性能が高くなければ暖かさを維持することはできません。そこで、札幌で暖かく過ごせる家を作るときのポイントを解説します。
まず、高気密・高断熱であることは欠かせない条件となるでしょう。断熱性とは、熱の移動を抑える性能のことであり、断熱性の高い住まいは外気温の影響を受けにくい空間となるのです。
そして、気密性とは、空気の流れを遮断する性能のことです。気密性の高い住まいは、外の冷たい空気が室内に入りにくく、かつ室内の暖かい空気が屋外に逃げにくくなるのです。つまり、断熱性と気密性はどちらか片方ではなく、両方優れた住まいにすることで、冬でも暖かい暮らしを実現できるのです。
ただ、気密性の高い住宅は、空気がなかなか循環しないため、換気設備に配慮する必要があります。換気をしなければ空気が汚れ、健康に悪影響を及ぼします。ただ、換気の際に、外気温の影響を受けにくい、熱交換が可能なシステムを採用するようにしましょう。そのほか、ランニングコストやライフスタイルに合った暖房設備を選んだり、積雪量を考えた屋根の形状にしたりすることなどもポイントとなります。
まとめ
札幌は寒さの厳しいエリアであり、積雪量も多いのが特徴です。しかし、最近では住宅性能が向上し、寒さの厳しい札幌でも暖かい暮らしを実現している家庭が増えつつあります。冬でも暖かく快適に暮らすには、家そのものの断熱性・気密性を向上させることは欠かせません。そのほか、ライフスタイルに合った暖房設備を採用したり、樹脂サッシに変更したりするのも工夫の一つだといえるでしょう。札幌で快適な暮らしを手に入れるためには、施主自身が家づくりに興味を持って取り組むことが重要です。
