知っていて失敗・後悔しない!注文住宅を建てる時に必ず役立つ壁紙の選び方
注文住宅を購入する際、プランニングの中で壁紙を決める工程があります。壁紙は住宅の中で面積が大きく、空間の印象を決める重要なポイントです。また、壁紙はデザインに関する要素のほかにもさまざまな役割があります。そこで本記事では、注文住宅の壁紙選びで失敗しない選び方や注意点について紹介します。
壁紙の役割とは?
注文住宅の魅力は、施主が住宅のあらゆる要素を自由に決定できることです。注文住宅の購入手順はどこのハウスメーカーでもだいたい同じであり、土地を探してから住宅のプランニングを進めていきます。プランニングでは、まず間取りや設備、オプションに関する打ち合わせを行い、住宅の全体像が決まったタイミングで内装デザインを決めていくのが一般的です。
そして、内装デザインを決める重要なポイントに壁紙決めが挙げられるでしょう。壁紙は住宅内の空間の大部分を占める要素であり、部屋全体の印象を左右する重要なポイントなのです。清潔感を持たせたい、落ち着いた空間にしたいなど空間に求めるイメージを決定する際は、どの壁紙を選択するのかが重要な要素になります。
しかし、壁紙が部屋の印象を作ることのほかにも役割があります。たとえば、壁紙は家の基礎となっている柱、壁の下地を保護する役割を担っているのです。また、壁紙の中には、機能性をもつ高性能な壁紙があります。湿度を調整してくれるものや消臭、抗菌機能を持つ壁紙があり、居住空間の快適さを高めてくれるのです。つまり、壁紙は部屋の印象を作ることに加え、住宅の基礎や壁の下地を保護したり、空間内の快適さを高めたりする役割があるといえるでしょう。
壁紙の種類にはどんなものがある?
壁紙はカラーバリエーションが豊富であることに加え、さまざまな素材のものがあります。素材によって壁紙の性質が異なるため、部屋ごとに素材を検討するとよいでしょう。たとえば、コストを安くしたい場合はビニールクロスがおすすめです。汚れが落ちやすいので、子どもが汚してしまっても簡単に掃除できます。また、自然素材である珪藻土は、消臭・調湿効果があります。お風呂場やトイレなど、臭いや湿気が溜まりやすい場所におすすめも素材です。
さらに、天然素材でできた壁紙には、和紙・紙や布を用いたものもあります。天然素材であるため、ペットや子どもがいる家庭でも安心して採用でき、自然素材ならではの温かみのある空間に仕上がります。そのほか、薄くカットされた木やコルクは、調湿効果があり、一部にアクセントとして利用するのがおすすめです。床材と色を合わせてみると、おしゃれな空間に仕上がるでしょう。
壁紙選びで考慮するべき3つのこと
壁紙には色や素材によって部屋にもたらす効果が異なります。しかし、壁紙の種類が多すぎて、どのように選べばいいのかわからなくなることがあるでしょう。そこで、壁紙選びで考慮すべきことを紹介します。
■どんな部屋にしたいのか雰囲気をイメージする
まず、どのような空間に仕上げたいのかを具体的にイメージするようにしましょう。和風や和モダン、ナチュラル、シックなどさまざまなテイストがあります。まずは希望する部屋のテイストを決定しておくことがおすすめです。
■機能性に注目して選ぶ
部屋のテイストが決まったら、求める機能を考えます。たとえば、トイレでは消臭機能、脱衣所では調湿機能などを検討するとよいでしょう。また、子どもやペットがいる家庭では、自然素材を使用した壁紙を採用するのも選択肢の1つです。
■壁紙にはアクセントクロスとして使うことも可能
壁紙は一面に採用するものだと考えられがちですが、一部にアクセントクロスとして活用する方法もあります。アクセントクロスを上手く採用すると、部屋の雰囲気をワンランクアップさせられるでしょう。
壁紙を決めるときの注意すべき点
慎重に選んだつもりの壁紙でも失敗してしまうケースがあります。そこで、壁紙選びで注意すべき点を紹介します。
■家具・床・ドア材との色調バランス
まず、壁紙選びでは、全体のバランスを考えて採用するのがおすすめです。プランニングの段階では、壁紙単体で検討してしまいがち。しかし、実際には壁紙だけでなく、家具や家電、床、ドアなどのさまざまな要素が組み合わされて部屋の印象が決まります。壁紙だけを見て決めてしまうと、イメージと違う空間に仕上がってしまうケースがあるため注意しましょう。
■サンプルは大きなサイズで確認
壁紙選びでは、サンプルを見て検するのが一般的です。しかし、小さなサンプルで見た壁紙に対し、実際に大きな壁に貼られた壁紙を見ると印象が変わるケースがあります。そこで、できるだけ大きなサンプルを用意してもらい、イメージ通りの壁紙を選ぶようにしましょう。
壁紙は部屋の印象を左右する重要な要素です。しかし、壁紙は部屋の印象を左右するだけでなく、壁の下地を保護したり、壁紙の種類によっては空間を快適にしたりする効果をもたらします。そのため、カラー選びだけでなく、素材や機能に注目して検討するようにしましょう。また、壁紙選びを失敗しないためには、家具やドアなどを含めた全体のバランスを考慮することと、できるだけ大きなサイズのサンプルで確認することが大切です。
